雨を「悪い」なんて言わないで
この前の春までようちえんのせんせーをしていた私。
子どもと過ごしていく日々には毎回刺激を与えられていました。
そのなかでも印象に残っている出来事。
私がせんせーとして3年目を迎えた時、食育+農育というテーマで、クラスの目の前に広がる畑とともに保育を展開していきました。
小学校からの教育とは異なる保育。
「1+1は何でしょうか」「ひらがなの書き順はこうでなければなりません」
と伝えていくものとは異なります。
3年目のぺーぺーかもしれませんが、私なりに子どもたちに伝えていきたいものを畑を通じて1年間保育していきました。
(いつかこの話も記録したいと思います。)
そんななか、その年は雨がなかなか降らず、汗をかきながら「おいしい野菜になりますように」と子どもたちと水やりに精を出し、少しでも雨が降ると、「お天道様ありがとー!助かったよー!」と喜び合っていました。
ある日、ある子どものお母さんが、「先生、聞いてくださいよ~」と。
「週末、元気いっぱいの子どもたちのパワーを発散させてあげたいから、公園に出かけようとしたら、出先であいにくの雨になってしまい。子どもたちの文句がはじまるなーと危惧していたんです。「天気悪くなっちゃったねー。お家で遊ぼうか。」と恐る恐る伝えると、「雨を悪いなんて言わないで!雨のおかげで畑のお野菜はすごく幸せなんだよ!それで、○○ちゃんもうれしいの!だから、雨のこと、悪いなんてかわいそうなこと言わないで!」って、怒られちゃったんです。素敵な心だな、その心忘れちゃいけないなってつくづく思いました。」
って。
「いい保育したなー」っていうより、「は、畑パワーすごいー!」と私もそのお母さんと一緒にほっこりな気分に。
いつから雨は悪い天気になってしまったんでしょうかね。
雨続きだった9月を振り返って、思い出した一コマでした。
そんな今日は「いい」お天気ですね。
台風のことも子どもたちは「いい」お天気っていうのかな?
おしまい。